実装だけだと単価が頭打ち。PM視点が効いてくる理由
ちゃんと作れてるのに、なぜかここで伸び止まる
「実装はちゃんとやってるはずなのに、なんでここで頭打ちなんだろう…🤔」
こんな感覚、ないですか? 手は動かせるし、品質もそこまで悪くない。むしろ現場ではけっこう頼られている。それなのに、単価の話になると急に伸びが鈍くなる。すると「もっと難しい技術をやらないとダメなのかな」「まだ市場価値が足りないのかな」と考えやすいですよね。
もちろん、技術力は大事です。ただ、ここで次の差になりやすいのは、実装そのものより 「現場を止めない力」 です。認識ズレを減らす、判断を前に出す、手戻りを小さくする。そういう動きができる人は、実装担当というより 前進力のある人 として見られやすくなります。
これを ValueGate ではざっくり「PM視点」と呼んでいます。とはいえ、いきなり PM になれという話ではありません。肩書きを増やすことより、現場が止まりやすい場所を一つずつ減らせるか。その視点が単価に効きやすい、という話です。
ここを見ずに「もっと仕事を増やさなきゃ」と走ると、便利屋にはなれても、単価が上がる広がり方にはなりにくいです。だからまずは、PM視点がどこで価値になるのかを整理した方が早いです。
PM視点が評価されるのは、肩書きが増えるからじゃない
PM視点が価値になるのは、名刺に新しい肩書きが増えるからではありません。現場で起きている停止コストを減らせるからです。ここでいう停止コストというのは、認識ズレで止まる、判断待ちで止まる、確認漏れで止まる、手戻りで止まる、といった「進むはずのものが進まない時間」のことです。
現場って、実装が難しいから止まるとは限りません。むしろ、誰が決めるのか曖昧、前提が揃っていない、優先順位がぶれている、みたいな理由で止まることの方が多かったりします。ここを拾える人が入ると、周りはかなり助かるんですよね。
だから相手が見ているのは、「PMっぽい仕事をしているか」より、この人が入ると前に進みやすくなるか です。ここが見えると、実装以外の動きも単なる親切ではなく、価値として扱われやすくなります。
進行を前に出せる人は、想像以上に重宝される
たとえば、会議の前に論点を整理する、仕様のズレを早めに見つける、関係者ごとの認識差を埋める、判断材料を先に並べておく。こういう動きは、派手ではありません。でも現場からすると、かなりありがたいです。
なぜかというと、技術的な難しさより前に、何から決めるか分からなくて止まる ことが本当に多いからです。ここを減らせる人は、単に作業している人ではなく、現場の流れを整えている人として見られます。
実装力に上乗せされると、単価の理由が変わってくる
実装だけの話だと、どうしても比較軸が増えやすいです。速い、うまい、詳しい。もちろんそれも価値ですが、それだけだと「代わりがいない理由」を作りにくいことがあります。
一方で、実装に加えて進行や判断補助まで持てると、「この人がいると手戻りが減る」「詰まりそうな場所を先に潰せる」という理由が乗ります。すると、単価の根拠がスキルの高さだけでなく、止まらない現場をつくれること に広がってきます。ここが効いてきます。
止まりやすいのは、役割拡張が「仕事を増やす話」になっているから
仕事の幅を広げたい時、つい「もっとできることを増やさないと」と考えがちです。これ、かなり自然です。でも、この考え方のままだと、役割拡張がそのまま仕事量の追加になりやすいんですよね。
するとどうなるかというと、いろいろやっていて忙しいのに、価値としてはまとまりません。本人は頑張っているのに、相手から見ると「何でも引き受けてくれる人」で止まってしまう。ここ、かなりもったいないです。
役割拡張で本当に見たいのは、業務名ではありません。どの停止コストを減らしているか です。そこが言えると、広がり方が一気に整理しやすくなります。
何でも持つと、便利屋になって終わりやすい
役割を広げたい時に危ないのは、困っていそうなものを全部拾うことです。資料づくりもやる、会議調整もやる、説明もやる、仕様確認もやる。短期的には感謝されますが、境界が曖昧なままだと疲れやすいですし、単価の根拠にも変えにくいです。
なぜなら、「何を持っている人なのか」がぼやけるからです。広げること自体は悪くありません。ただ、広げた結果として何が前に進んだのかが言えないと、評価は積み上がりにくいです。
ついでにやっていることの中に、価値の種がある
一方で、本人が「ついでにやっているだけ」と思っていることの中に、実はかなり大きい価値が眠っていることも多いです。会議前の論点整理、抜け漏れの確認、関係者への先回り共有、仕様の曖昧さを早めに拾うこと。このあたりは、まさにそうです。
本人にとっては自然にやっているから、価値だと思いにくい。でも周囲が助かっているなら、それはもう役割です。ここを拾えると、「仕事を増やす」ではなく「すでに出している価値を言葉にする」方向へ切り替えやすくなります。
まずは、今やっていることの中から拾えばいい
PM視点というと、何か新しいスキルセットが必要に感じるかもしれません。ですが、いきなり別の職種になる必要はありません。まずは今やっている仕事の中で、実装以外に現場を前に進めている動きを拾うだけでも十分です📝
たとえば、会議前に論点を整理している、決める順番を整えている、仕様のズレを早めに見つけている、依頼の抜け漏れを減らしている。こうした動きは、全部 PM視点の入口になり得ます。大事なのは、名前ではなく機能です。
ここが見えるようになると、「もっと何を増やすか」ではなく「今どの価値をちゃんと見せるか」に視点が変わります。すると、無理に仕事を抱え込まずに済みますし、単価や役割の話もかなりしやすくなります。
まず確認したいのは、この3つ
最初に棚卸ししたいのは、次の3つです。
- どの場面で、認識ズレや手戻りを減らしているか
- どの場面で、判断が進みやすい状態をつくっているか
- それを、実装以外の言葉で説明できるか
この3つが見えてくると、「PM視点がある」と言わなくても、相手には十分伝わります。逆に、ここが曖昧だと、どれだけ頑張っていても価格の理由に変えにくいです。
価格につなげる時は、「いろいろやってます」では弱い
ここも大事です。役割が広がっている人ほど、「いろいろやっています」とまとめたくなります。でも、それだと相手には伝わりません。必要なのは、何を前に進めていて、何を減らしているかです。
たとえば「会議前に論点を整理して、判断待ちを減らしている」「仕様のズレを先に潰して、手戻りを減らしている」「関係者間の認識差を埋めて、進行を止まりにくくしている」。この粒度まで言えると、単価の話がかなりしやすくなります。ここまで言えれば、ただの“がんばりアピール”ではなくなります。
最後に
PM視点が単価に効きやすいのは、肩書きが増えるからではありません。実装だけでは拾いきれない停止コストを減らせるから です。だから、次に単価を伸ばしたい時も、役割を広げたい時も、まず見たいのは「何を増やすか」より「どこを止まりにくくしているか」です。
いきなり大きく変えなくて大丈夫です。まずは今の仕事の中で、実装以外に前へ進めている動きを3つだけ書き出してみてください。それだけでも、「ただ忙しかった」が「ちゃんと価値を出していた」に変わってきます。
ここまで整理してみて、それでも自分の案件や条件に置き換えると線引きが難しいなら、外から一度見てもらうのも十分ありです。ひとりで抱え込むより、どこが価値になっていて、どこが抱え込みになっているかを一緒に見た方が早いことは多いです。次の単価の話、今よりもう少し自信を持って進められるようにしていきましょう✨